さきほど、0時を回った後でFacebookで、トランプ大統領が逝去したという内容のニュースがあった。
何者かによってやられたという内容だ。
その写真までが載っている。
もちろん、エイプリルフールのネタだ。
でも、いくらエイプリルフールでも、人を惑わすウソや良識を欠いた嘘はダメでしょう。
嘘の何がいけないかというと、人を欺き、騙すことだから。
自己保身の結果だからだろう。
だが、すべての嘘がそうであるとは限らない。
人を成り立たせるための嘘は悪ではない。
かつて師と仰いだ本山師から、そう教わった。
嘘をつくことによって、相手を助け、上に向かわせる。
たとえばの例。
ガンを発症した家族に、真実を告げず、もっと軽い症状だと偽ること。
これも「騙す」ことのうちだ。
だが、本人が自分がガンであることを知ったら、ますます病状が悪化してしまうだろうとわかっている場合に真の病状を隠すことは、相手を成り立たせるための行為だろう。
「正直」が常に良いとは限らない
人は、常に「正直」だから良いというわけではない。
人を傷つける「正直」というのもある。
相手を傷つけることを承知で、率直すぎることを言ってしまうこと。
スワミ・スリ・ユクテスワ師の言葉
私のTwitterアカウントの一つに「賢者のことば」がある。
「賢者」たちの魂を揺さぶるような言葉を集めている。
ここで、スワミ・スリ・ユクテスワ師(スワミ・スリ・ユクテスワル師)の言葉がいくつかある。
まず、ユクテスワ師がわからない?
インドの、パラマハンサ・ヨガナンダ師が師と仰いだ方です。
ヨガナンダ師の名著『あるヨギの自叙伝』を読んだことがある方ならば、その本に登場するヨガナンダ師の導師ということで、思い出すでしょう。
私が敬愛して止まない方です。
ここで紹介したいのは、ユクテスワ師の下記の言葉。
【賢者のことば】真心を欠いた礼儀は、死んだ美人のようなものだ。また、礼儀を欠いた露骨な率直さは、外科医のメスと同様、効き目は鋭いが不愉快なものだ。相手に対する思いやりを込めた素直さこそ、真に効果があり称賛に値する。--スワミ・スリ・ユクテスワル #spiritualjp
— 賢者のことば (@kenjanokotoba) March 26, 2017
たとえば、相手の容姿が醜い場合に、そのことを率直すぎる表現で言ってしまうこと。
そこには、相手に対する思いやりが欠けている。
そう気づかないからこそ言ってしまう場合もあるだろう。
気づいていて尚且つ言ってしまうのは、もっと質が悪い。
要するに、嘘をついても良い場合というのは、要するに相手に対する「愛」があるかどうかではないか。
それが「成り立たせる」ということだ。
エイプリルフールだから、思いっきりウソをつくのも良いでしょう。
もっとも、冒頭で紹介したような良識に欠ける嘘はいけませんね。
ところで、普段ウソばっかりついている人の場合、この日に嘘をつく必然性って?
■スワミ・スリ・ユクテスワ・ギリ師について
ユクテスワ師は、自分の人生の終わりを察して、自ら生を放棄し、入滅した。
1936年3月9日のことだった。
それは、弟子のヨガナンダ師も同様だった。
ヨガナンダ師は、スティーブ・ジョブス、ジョージ・ハリソン、エルヴィス・プレスリーといった著名な人々が敬愛し、『あるヨギの自叙伝』を座右の書としていた。
私にとっても、それは同じ。
ジョブズ氏が唯一iPadに入れていた電子書籍が、この本だったという。
2013年、TOCANAの前身の『ハピズム』で、『ジョブズが唯一iPad2にダウンロードした電子書籍 ヨガナンダの数奇な人生とは?』と題した記事を書いた。
関心がある方は、読んでみてください。
下記の記事で、そのハピズムの記事を紹介しています。